第1衛星 フォボス 2016.05.18
2012年、2014年にも挑戦したのですが全く写りませんでした。しかし今回はフォボスの西方最大離角時を狙ったのが良かったのか、どうにか写ったことが確認できる画像が得られました。この画像よりも少し露出を多くかけたものは光芒の中に埋もれてしまって判別できません。また少し露出を控えたものはフォボスもデイモスも確認出来ませんでした。非常に微妙なバランスが必要なようです。
【撮影データ】
2016年5月18日 21h44m20s~45m11s JST @秦野市東田原 1/4秒露出の15枚を加算合成 SE250N+2倍バローレンズ+コマコレ 合成f=2295mm F9.2 EOS-6D ISO6400 RegiStax6でWavelet処理 |
火星 2016.03.29
第2衛星 ダイモス 2014.04.24
2012年の火星接近の際にもダイモスの撮影に数回 挑戦しました。その時もダイモスは絶対に撮影できるはずだと思っていましたが、しかし残念ながら2年前の挑戦はことごとく失敗に終わりました。今回の接近でもダイモスに挑戦しようかなぁとも思いましたが、何となくグズグズしていました。そんな時に、アストロアーツの投稿画像ギャラリーに4月7日撮影のフォボスの画像が投稿されました。この写真は明らかにフォボスではなく、ダイモスの間違いなのですが、私の闘志を十分に刺激しました。急いでダイモスの東方(西方)最大離角の日時を調べると、おおよそ2日に1回ぐらいは撮影チャンスが巡って来ることが分かりました。火星の地上高を考慮に入れると、チャンスはもう少し減りますが、4月中には撮影できると楽観していました。しかし次々と巡ってくるチャンスも、曇り、曇り、旅行不在、曇り、雨、雨、雨、と潰えて行き、4月24日にやっと好天になりました。
実際の撮影は、まず事前に火星の近くの明るい星(今回はGSC4953.323)とダイモスの位置を調べておきます。そして、火星を導入して露出オーバーで1枚撮ります。その1枚をモニターでチェックして斜鏡スパイダーの回折像と明るい恒星の位置関係から、ダイモスが回折像に重ならないか調べます。重なりそうな時は、鏡筒を回転させて回折像を移動させます。私の望遠鏡は鏡筒回転装置が無いので、この操作は大変面倒くさく 時間も掛かります。しかし、この回転をしないとダイモスが回折像と重なる場合は撮影する意味がありません。
この写真は、ほぼフォボスの西方最大離角時刻に撮ったものです。(正確には7分前) その時のフォボスの位置を写真中に + マークで示しましたが、完全に光芒に埋もれています。光芒を小さくするには もっと露出時間を短くする必要がありますが、フォボスも露出不足になります。私の機材ではフォボスは無理かも知れませんね。 (2014.04.28 記) |
M96 に大接近! 2012.03.15
火星 2009.12.18
初めての火星です。来年1月31日の衝の44日前であり視直径11.3秒と小さいですが
北極が白っぽいことや薄っすらと模様も写りました。冬場なのでシンチレーションは最悪。 元の動画では形自体がいびつになったり、ふらふらと暴れまわったり。 |
SE250N ビクセンNLV6mm Canon EOS Kiss X3 (ムービー 1920×1080) 合成 f=20700mm