現存する日本最古の人工衛星 『たんせい』 2013.02.20
まずは 『たんせい』 の撮影成功を素直に喜びつつその画像を掲載したので、見て下さい。非常に淡い光跡なので黒白反転にして強調してあります。2011年に 「日本の人工衛星撮影計画」 を開始した当初は 『たんせい』 も簡単に写せるものと甘く考えていました。なぜなら CalSky や Heavens-Above で公開されている 『たんせい』 の最大光度が 7.6等 と思った以上に明るかったからです。
実際の撮影には、最新の軌道要素を用いて、ある時刻の衛星の位置(赤経赤緯)を算出して事前にその位置の星図を作成しておきます。そしてその方向に望遠鏡を向けて試し撮りを行い星図と照合して写野がズレていないか確認をします。(ズレている場合には修正しておきます。)対象衛星に応じて、露出は 4、6、8、10秒のいずれかに決めます。人工衛星の場合は露出時間を長くしたからといって暗い衛星まで写るわけではありません。 どちらかと言うと逆です。 露出が長いと背景が明るくなってしまって衛星の光跡が埋もれてしまいます。でも露出が短すぎると今度は背景の星々が少なくなって寂しい写真になります。だから写る星の量とのバランスで決めています。そして予報時刻の数秒~数十秒前から連写モードでシャッターを切ります。今までの経験から、軌道要素が少し古い場合は予報位置が外れる量よりも予報時刻が狂う量の方が大きいと考えているので、保険のために予報時刻の前後にも撮っておきます。
ただし、今回の 『たんせい』 の場合は、今までの撮影失敗の経験から、目一杯 ISO感度を上げて衛星が写り易くしておいてから、背景の明るさを抑えるために露出は短く2秒にしました。これが功を奏したのか、何とかギリギリですが写ってくれました。
実際の撮影には、最新の軌道要素を用いて、ある時刻の衛星の位置(赤経赤緯)を算出して事前にその位置の星図を作成しておきます。そしてその方向に望遠鏡を向けて試し撮りを行い星図と照合して写野がズレていないか確認をします。(ズレている場合には修正しておきます。)対象衛星に応じて、露出は 4、6、8、10秒のいずれかに決めます。人工衛星の場合は露出時間を長くしたからといって暗い衛星まで写るわけではありません。 どちらかと言うと逆です。 露出が長いと背景が明るくなってしまって衛星の光跡が埋もれてしまいます。でも露出が短すぎると今度は背景の星々が少なくなって寂しい写真になります。だから写る星の量とのバランスで決めています。そして予報時刻の数秒~数十秒前から連写モードでシャッターを切ります。今までの経験から、軌道要素が少し古い場合は予報位置が外れる量よりも予報時刻が狂う量の方が大きいと考えているので、保険のために予報時刻の前後にも撮っておきます。
ただし、今回の 『たんせい』 の場合は、今までの撮影失敗の経験から、目一杯 ISO感度を上げて衛星が写り易くしておいてから、背景の明るさを抑えるために露出は短く2秒にしました。これが功を奏したのか、何とかギリギリですが写ってくれました。