小惑星 (3200) Phaethon
ちょっと前のことになりますが、2013年11月に題記の小惑星ファエトンを撮影しました。ファエトンは番号の着いた小惑星の中では近日点距離が5番目に小さい星です。値は 0.140 au で水星の近日点距離が 0.3075 au ですから、その半分以下です。ちなみに我々が子供の頃には一番太陽に近かったイカルス(q = 0.187 au) は、今では14番目にまで堕ちぶれています。名前は読みにくいのですが、近日点距離が小さいのでギリシャ神話の太陽神の子 「Phaethon」 に因んで名付けられました。
またファエトンは有名な 『ふたご座流星群』 の母天体としても知られています。私には小惑星が流星群の母天体(?) という疑問がありましたが、近年ファエトンは彗星の残骸ではなく、まだ彗星活動をしている現役の彗星であることが確認されました。このことは星ナビ2014年1月号で詳しく特集されているので省略します。
今回の近日点通過は'13年10月7日ごろで、その頃には11.8等まで明るくなりました。しかしこの前後は太陽に近過ぎて見ることが出来ません。近日点通過前は地球との位置関係が悪く、9月10日(朝)の薄明開始時でも地上高14゚、光度16.5等です。ということで、通過前の撮影は諦めました。通過後は一旦暗くなるものの、地球との距離が近づく為に 11月上旬は 16.2等級を保つ予報です。11月5日は薄明終了時の地上高が 35゚ あったので近くの公園でタイマーを30秒毎に15秒露出するようにセットして撮影を行いました。16.2等級と暗いので想定通り各コマにはファエトンの姿は写っていませんでしたが、ステライメージVer.7 でメトカーフ加算合成を行うと 予報位置ぴったりにファエトンが浮かび上がって来ました。
またファエトンは有名な 『ふたご座流星群』 の母天体としても知られています。私には小惑星が流星群の母天体(?) という疑問がありましたが、近年ファエトンは彗星の残骸ではなく、まだ彗星活動をしている現役の彗星であることが確認されました。このことは星ナビ2014年1月号で詳しく特集されているので省略します。
今回の近日点通過は'13年10月7日ごろで、その頃には11.8等まで明るくなりました。しかしこの前後は太陽に近過ぎて見ることが出来ません。近日点通過前は地球との位置関係が悪く、9月10日(朝)の薄明開始時でも地上高14゚、光度16.5等です。ということで、通過前の撮影は諦めました。通過後は一旦暗くなるものの、地球との距離が近づく為に 11月上旬は 16.2等級を保つ予報です。11月5日は薄明終了時の地上高が 35゚ あったので近くの公園でタイマーを30秒毎に15秒露出するようにセットして撮影を行いました。16.2等級と暗いので想定通り各コマにはファエトンの姿は写っていませんでしたが、ステライメージVer.7 でメトカーフ加算合成を行うと 予報位置ぴったりにファエトンが浮かび上がって来ました。
2016.10.06
2017.12.11
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2017.12.13
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